Locus of Controlの結果に優劣はありません。また、「自立した人材」=Internal傾向ということでもありません。Internal傾向は、自分の運命を人にゆだねたり、運に頼ったりすることを嫌う傾向があるということです。自分がやったことは、きちんと評価してほしいと思っているのです。ですから、個人プレーが評価され、個人の目標が明確な職場のほうが向いているといえるでしょう。逆にExternal傾向は、人と協力して何かを成し遂げたいという傾向があります。自分以外の人の意見も柔軟に受け入れて、よりよいものを作り上げたいと思っているのです。ですから、チームプレーを重視し、個人の評価よりもチームやその組織の評価が大切なのです。
アメリカ人と日本人を比較すると日本人はExternal傾向が強い文化・風土を持っているといえるでしょう。けれどそれは、アメリカ人と日本人の優劣を決めるものではまったくありません。また、Locus of Controlは、その人の遺伝的特質や生まれてから今までの体験・経験から養われた価値観なので、変化にはさらに多くの経験や、比較的長い時間が必要と考えられます。 |